赤ちゃんがお乳がまずい!!と悲鳴を上げている
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国立病院に17年間助産師として勤務し、その後退職し、母乳育児コンサルタントを開業して25年経過しました。
その間、約1万数千人の母親に母乳育児指導を行ってきましたが、当院の来院目的の主訴で最も多いのが「母乳不足」です。
しかし、私が実際にお乳を見てみますと、母乳は足りているにもかかわらず、母乳不足感を訴えているのが現状です。
そこでなぜ、不足を感じるのかを今回は明らかにしてみようと思います。
まず、来院の主訴をみてください。
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表1に示すように、来院の主訴の第1位は母乳不足の31.7%です。
しかし、実際に母乳の分泌量を見てみますと、その母親のうちの80%は、母乳分泌が十分に出ているのです。
そこで、なぜ母乳分泌が不足していると感じるのですか、と質問した結果が表2(不足感)に示す内容でした。
1. |
赤ちゃんが泣いて飲まない |
2. |
含むがすぐに外して泣く |
3. |
ウンウンうなってお乳を引っ張る |
4. |
体をくねらせて足をバタバタしてあばれる |
5. |
眠ったままで口を開けない |
6. |
お乳をかむ、引っ張る |
7. |
含んですぐに眠る |
8. |
ベッドに寝かせるとすぐに泣く |
これらの赤ちゃんの反応や訴えは桶谷式では、赤ちゃんが「お乳がまずくて飲めないよ!!」と訴えている内容と同じでした。