桶谷式は、お乳の質をとても重要視して細かく観察していますので(表3・乳質)で示しますように
A乳質の色、B味、C混濁の程度、D粘調性を1〜5のランク付けで評価しています。
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1.たいへん良い | 青みがかった白色 | あっさりした甘味 | 重湯のようなもの | さらっとしている |
2.良い | 黄色味を帯びた白色 | 甘い | 片栗粉を溶いた後の上澄み様のもの | さらっとしているが少しトロミがある |
3.ふつう | 黄色 | 甘みが強い | 米のとぎ汁様のもの | トロミがある |
4.悪い | 濃淡さまざまなオレンジ色みかんジュースの色 | 塩味 | 片栗粉の沈殿状のもの | どろっとしている |
5.たいへん悪い | 黄と緑と黒色を混合したような膿状の色 | 酸味+しぶ味 | 膿状のもの | 膿状のもの |
(1)が一番良くて、色は青みがかった透明に近い白色で味は大人が飲んでもあっさりした甘味で、
混濁の程度は重湯のようにさらっとしています。
赤ちゃん達は、このようなお乳がとても好きで、ぐいぐい飲んでくれます。
しかし残念ながら、初診時のお母さん達の80%が、(4)の黄色でどろっとして塩味のあるまずいお乳を出していますので、
当然赤ちゃん達が泣いて飲まない、体をくねらせて暴れる等と全身で「まずくて飲めないよ!!助けて!!」と訴えているのです。
しかし医療関係者や育児書では
「そのような反応は母乳不足だから人工ミルクを足しましょう」
という指導がほとんどですので、
お母さん達はその指導に従って人工ミルクを飲ませてしまうのです。
乳質が悪い時はお母さんの方にも色々と反応が現れます。
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