もしもしおっぱい110番〜part2
〜質問コーナー



Q1:黄疸がひどいと言われ、しばらくおっぱいを止めるようにお医者さんから言われましたけど、その時のおっぱいの管理はどうすればいいですか。また赤ちゃんにはミルクをあげてもいいですか。

A1:黄疸がどの程度ひどいのか数値がわかりませんが、数値が高ければ、一時母乳を中止して、光腺療法等で治療するのが当たり前になっていますが、私が10年前に訪問視察したニュージーランドでは、光腺療法をしながらでも、母乳は飲ませ続ける方法が当たり前でした。
お母さんの部屋に光腺療法するインキュベーターを置いて母乳を飲ませる時にインキュベーターから出して、終わったら、又治療のためにインキュベーターに入れていました。
その頃から、日本の総合病院の新生児室でも、治療しながら母乳は続ける病院が増えてきましたが、まだ、母乳を中止するよう指導している病院もありますので、お母さんが母乳を飲ませたい気持ちを強く医師に伝える事が大切です。それでも母乳を飲ませられない時は、昼夜を問わず、3時間以内に母乳をしっかり搾って、常に空にして、たまり乳になって乳腺炎にならないようにする事と、排卵を抑制する為にも、とても大切ですので、めざまし時計をかけて、夜間も必ず3時間以内に搾ってください。その間人工ミルクをやる方法しかありませんが、一刻も早く、母乳を飲ませたいことを病院に伝えてください。


Q2:牛乳をたくさん飲むとおっぱいの量が増えると言われますけど、本当ですか。

A2:私たちの親の時代は、ほとんど母乳を飲ませていた時代です。昭和30年代(1955)以前に子育てをした時代はほとんど牛乳など乳製品を摂っていません。それでも十分におっぱいを出して、5人でも10人でも、おっぱいで育ててきた時代です。その時代の食生活を調べますと、ほとんど牛乳とか乳製品を飲んだり食べたりしていません。ほとんど野菜、海草、小魚、ご飯をたっぷり食べた食生活です。私が20年間調査して分かったことですが、ほとんど日本古来の野菜、海草、魚介類、豆類、ご飯を主食にした食事で、十分におっぱいを出しています。これでカルシウムも十分に摂れますのでちっとも心配いりません。牛乳を飲みなさいと言い出してからはほとんどおっぱいは駄目になっています。牛乳をたくさん飲みますと、逆にカルシウムが破壊するという説をもっている先生もいらっしゃいます。牛乳の中に含まれている汚染物質も心配だと思います。牛乳アレルギーを多発しています。乳児期に水代わりに牛乳を飲ませるのも考えものです。コップ一杯のおやつ程度の牛乳にして欲しいと思います。


Q3:1時間近く飲ませてベッドにすると、すぐ起きて泣きます、おっぱいの量が足りないのではないでしょうか。

A3:生まれてから3ヶ月くらいまでの赤ちゃんは、1回1回飲む量が少ないし、休憩時間が多いので、飲んでは休み、飲んでは休みをします。飲む時間は約一分前後くらいで、休憩が数分間続きます。その間赤ちゃんは、おっぱいをくわえたまま寝ています。くわえたままつぎに湧いてくるのを待っているのです。約1時間、赤ちゃんがおっぱいをふくんでいても実際飲んでいる時間を合計しますと10分か15分前後くらいです。後の40分から45分はほとんど赤ちゃんはお乳をふくんだまま、眠って休憩をしているわけです。1時間かかっても疲れるという心配はありません。この休憩時間はとても大事な事で、お母さんとの心のふれあい、スキンシップを楽しんでいる時間です。この休憩時間を私はよく「赤ちゃんはお母さんの心を飲んでいるのよ。だからそれを大事にしてください。」と言っています。そういう気持ちで赤ちゃんをよく観察してみてください。ふくんだまま寝ている姿は、本当に安心しきっている顔をしていますよ。


Q4:豚足を煮込んで飲むとおっぱいの量が多くなると昔から言われましたけど、事実ですか。

A4:昔は食料が少なく、毎日が低カロリーだったので、授乳中は、せめて高カロリー食をと言われたと思いますが、現代は毎日が高カロリー食の上に、さらに脂濃い高カロリー食を食べると、ドロドロの乳汁になって、赤ちゃんがいやがって、泣いて飲まなくなったり、細い乳腺につまって乳腺炎になったりする危険性があります。


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