射乳現象のリズムは赤ちゃんの月数によって変化します。

(1〜2ヶ月)
生まれてから約100日以内は赤ちゃんの飲む力も弱く、また母親の分泌量も少ないので、
射乳現象がおこっている時間は一度に10秒〜60秒です。
休憩時間は3分〜10分くらいと長いために、赤ちゃんはこの時、 目をつぶってお乳をふくんだまま静かに待ちます。
この時に赤ちゃんはお母さんの暖かい体温、お母さんの心臓の音、お母さんのニオイ、
お母さんのやわらかい胸に抱かれて安心しきっています。
子宮の中に近い環境なので安心できるのです。
この時間を私は「お母さんの心を飲んでいる時間だから大切にしてください。
これを十分やると情緒の安定したいい子に育ちます」と話します。
この休憩時間はもう寝てしまったものと思い、ベッドに寝かせるとすぐ「ギャー」と泣きますので、
お母さんたちはやっぱり母乳が足りないのだと言って、ミルクを飲ませてベッドに寝かせてしまうのです。
この時間は1回の授乳に約60分かけてください。

 

(3ヶ月)
3ヶ月を過ぎると飲む力もつき、乳の出もよくなります。
射乳現象が3分ぐらいになり、量も増えてきて、休憩時間が1〜2分と短くなりますので
15分か20分くらいで必要量飲めるようになります。
休憩時間も周りをキョロキョロ見回したり、物音の方に振り向いたりして、 周りのものに興味を示すようになります。
これは脳の発達が正常に働き、世の中のことがわかり始めた証拠ですから、
「落ち着きのない子だ」などと決めつけないでください。

 

 

(8〜10ヶ月)
8ヶ月〜10ヶ月過ぎる頃には自分でお乳をもって飲めるようになりますし、
お誕生頃には自分でお母さんの服を開いて飲みに来るようになり、
おっぱいの醍醐味を味わいながら母子の絆が一層強くなる時期ですので、歩くようになるまでじっくり飲ませてください。本当の母乳の醍醐味を味わい親子の絆が一層強くなるのは8ヵ月以後ですから、
途中で止めずに歩くようになるまで是非飲ませてください。
すると親も子も大満足感を得ることができ、母親は母性愛がいっぱい育ちますので、またすぐ赤ちゃんが欲しくなります。

 

この時期になると、どんなに機嫌が悪くても
おっぱいを見たら機嫌がよくなります。


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